本居宣長には、「端原氏系図及城下絵図(はしはらしけいずおよびじょうかえず)」という著作がある。19歳の彼の手による、架空の系図および絵図で、端原家なる一族についての分家や幼名、所領、叙任、さらに年号などまでを創作している(本居宣長記念館編『本居宣長事典』東京堂出版、2001年、p. 64)。
「全集」別巻三の解説は宣長の物語構想説に否定的であるという。しかし若き日に源氏のような物語を書こうとこころざしていたとすると、いろいろ想像を巡らせたくなる話じゃないか。同じ頃の著作として「源氏物語覚書」がある。僕は物語をやろうとしてたと思うね。
宣長には「乙女ノリ」とでも呼べるようなものがあると最近思うのだ。変な言い方だけど、彼は紫式部・清少納言になりたかったのではないのかな。
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