2010年1月25日月曜日

コメントで訊かれたからってわけじゃないんだけど、三省堂の『例解古語辞典』第三版を買ってしまった(ポケット版)。三冊目だ……(電子版も数えれば四つ目)。特徴は端的にいうと「小松英雄氏の辞典」ってとこか。もうずっと改訂されてなくて、『丁寧に読む古典』で編著者自らが「改訂作業が中断されたまま」と言っているけど、やっぱり「全訳」じゃないと売れないのかね。しかし全訳なんてにぎやかしのシャミセンである。解説と用例とを充実してくれたほうがありがたい。

ところで、贅沢をいうと用例はふたつ以上挙がってたほうがうれしい。というのは、辞書で意味を調べて、それから用例を知ろうと思うと、そこにはまさに辞書を引くきっかけになった原文そのものが載っていたということが多いんだよね。どの辞典も用例が同じだった、ということも多い。意味を多角的に推測するには、同じ用法で違う例文があるのならそれを見ておきたい(孤例も多いだろうけど)。

さて買ったからにはどんどん引いていかなければ。まだ源氏物語は六割ちょっと残っている。

1 件のコメント:

  1. 小西甚一先生の『基本古語辞典』の序文に、「参考のため、いくつかの古語辞典を調べてみたが、驚いたことに、語釈・用例ともに大部分は先行辞書のまる写しというのが多い。……そのなかで、さすがに良心的だなと感心させられた古語辞典が、ひとつだけ存在する。」と書いてあるのですが、それは(旧)明解古語辞典であるようです。同辞典の新版のあとがきだったかに、「この辞典が出てから類似辞典が多く出たのに驚いた」と書いてありました。
    ということで、既存の古語辞典の草分けとなったのは(旧)明解古語辞典のようですね。私も、例解古語辞典を持っておりますが、新明解古語辞典を元祖古語辞典として信頼を置いています。

    返信削除